活動紹介
薬剤師とは
薬剤師とはどんな職業ですか?
薬剤師になるためには?
受験資格を得て、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
受験資格は、薬剤師法によって平成18年4月の大学入学者から、薬学の正規の課程のうち修業年限を6年とする課程を卒業した者(経過措置あり)とされていますので、まず、大学の上記課程に進学することが必要となります。
平成21年現在、薬学系の学科を設置している大学は全国に74校あります。但し、夜間部や短期大学はありません。もちろん、通信教育もありません。
薬剤師国家試験は、例年3月に2日間の日程で実施されています。
試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。
薬剤師の仕事は、多種多様です!
-
薬局薬剤師
処方せんによる調剤、くすりの正しい使い方の指導、くすりの飲み合わせのチェックなどを行っています。また、一般用医薬品を販売する際には、消費者の求めに応じて、その症状に合ったくすりを探したり、症状の度合いによっては専門医等への受診を勧めたりするなど、セルフメディケーション(軽度な身体の不調は自分で手当てする)のサポートをします。さらに、漢方薬や健康食品・サプリメントの選び方、在宅介護の支援、禁煙サポート、ドーピング可否に係る相談など、専門知識で対応をしている薬局薬剤師もいます。
-
病院・診療所の薬剤師
おくすりの調剤、注射薬や点滴の調製・管理、適切なくすりの飲み方の指導、臨床検査などを行うほか、おくすりの在庫管理・品質管理を行います。おくすりを有効かつ安全に使用するために、血液中のくすりの濃度を測定し、患者さん個々に適した投与量や投与方法を決定する、薬物治療モニタリング(TDM)や、おくすりの消化吸収や副作用による食欲不振を把握し、その改善策を医師等に助言し、栄養剤について患者・家族に説明・指導する、栄養サポートチーム(NST)としての役割も担っています。
-
製薬会社の薬剤師
おくすりの研究・開発や品質管理のほか、おくすりに関する情報を収集・管理し、医師、薬剤師(病院や薬局)、看護師等からの問い合わせに応じて、適切に専門的な情報を提供しています。また、化粧品は薬事法で取り扱いを規制されていることから、化粧品メーカーで、化粧品の商品開発などを行う薬剤師もいます。
-
卸売販売会社の薬剤師
病院や薬局へのおくすりを売る、おくすりの問屋に勤める薬剤師です。おくすりの保管管理を行い、病院や薬局からのおくすりの問い合わせに対応して専門的な情報を提供しています。
-
行政の薬剤師
国、県庁、保健所などに勤める薬剤師です。薬事監視員として、医薬品等の表示・保管・適正使用について調査、指導、監視をしたり、衛生研究所などの公立研究機関では、試験検査、医薬品研究などを行っています。警察や自衛隊で、麻薬取締官や自衛隊薬務官として働いているのも行政薬剤師です。
-
学校薬剤師
主に薬局薬剤師や病院・診療所の薬剤師が教育委員会等から委任されて、小中学校並びに高等学校において、学校医や学校歯科医とともに、学校保健の仕事をします。学校校舎の衛生管理、プール水や水道の検査、教室の空気・温度・湿度・照度(照明の明るさ)・騒音などの検査を定期的に行い、その検査結果を考察し必要に応じて、学校に指導・助言します。また、児童生徒などを対象に、くすりの正しい使い方や薬物乱用防止、たばこの害、アルコールの害などの授業を行うこともあります。